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訪問査定で他社に勝てる 「査定の秘技」 - あなたの不動産査定、大丈夫ですか?- vol.4

媒介を獲得するときの最後の難関が訪問査定ではないでしょうか?

このシリーズでは、訪問査定で他社に勝つための秘技をお伝えします。

この記事は全5記事シリーズの4記事目です。

1記事目:一括査定→訪問査定→媒介契約獲得とスムーズにいかない原因

2記事目:媒介を獲得できる「査定対応」の決め手

3記事目:他社に勝てる査定書「5つの鉄則」

4記事目:査定書のどの部分が売主様に評価されるのか?

5記事目:売買仲介の業務の仕組み、成約事例・売出事例の使い分け

標準的な査定書の構成紹介:査定書のどの部分が売主様に評価されるのか?

具体的に「信頼できる不動産査定書を作るポイント」について解説します。
査定書のどの部分が売主様に評価されるのか?という観点で、標準的な査定書の構成の紹介をします。

物件概要・地図 査定対象の不動産の概要や地図が記載されている。

査定の結論

  • 査定価格
  • 売出提案価格
  • チャレンジ価格
  • 買取価格

査定価格や売出提案価格が記載されている、売主様にとって一番重要なページ。

  • 査定価格:成約事例を用いて正しい手法で算出された「売れるであろう」価格。売れるまで1〜2ヶ月
  • 売出提案価格:マーケット状況を加味して、最終価格調整分や1度の価格改定分程度を考慮し少し上乗せした「案内が取れるであろう」価格。売れるまで3〜4ヶ月
  • チャレンジ価格:マーケット状況を加味して、査定価格より数段高いことを認識しながら設定する「ワンチャン売れるかもしれない」価格。売れるまで6〜12ヶ月
  • 買取価格:「即売れる」価格。売れるまで1ヶ月以内

価格説明

  • 取引事例
  • 公示地価
  • 路線価
査定価格の根拠を説明する部分。売主様に対して権威性・信頼性を示すことができる部分であり、丁寧に説明することで不動産に精通していることが伝わり、売主様の信頼を勝ち得て安心して媒介を任せてもらうことができる。

付属資料

  • マーケット情報
  • 周辺施設、統計情報など
査定そのものには直接関係のない資料だが、売主様に対して地域に精通していることを示すことができ、買主様にも良い情報提供をしてくれると感じていただけるので、この資料を充実させることで安心して媒介を任せてもらうことができる。

 

不動産査定書内で売主様に重視される「ポイント」は時代ごとに変わっています

昭和:情報がないので、不動産会社のいうことを100%信頼する。売主様は、査定価格を算出する過程のことは分からないし調べようもないので、「結論」が何よりも大切でした。

平成:インターネットが普及し、一括査定サイトを使って複数社から話を聞くのが当たり前に。結論もさることながら、複数社を比較するので、「他社との差別化」が重要に変わりました。結果として、大量の付属資料を出すことが流行しました。

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⬇令和の売主が重視するポイントは?

令和:AI査定や相場紹介のWebサイトが徐々に広ま流。不動産会社にアプローチしなくても、おおよその相場観が売主様側で調べられるようになってきました。結論は売主様側の調査に近く、大体が「予想通り」と感じられる。

つまり、現代の売主様から信頼を勝ち得るには「AI査定プラスアルファ」の洞察を見せつけることが重要。

洞察=査定書の価格説明部分で「価格の根拠」を十分に売主様に説明できることが重要になった。

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売買仲介の業務の仕組み:売主から売却物件を預かるための「査定業務」とは

それでは、契約を決してしまうほど重要な「査定業務」はどのような流れで行われるのでしょうか。

基本的な流れを解説します。

  1. 査定対象の特定
  2. 相場の確認
  3. 成約・売出事例の確認
  4. 査定価格の決定
  5. 提出用資料の作成

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売買仲介の業務の仕組み:査定業務 1.査定対象の特定(地図・謄本などの資料収集)

まずは、査定する物件を特定します。間違いがないように正確に行う必要があります。

地図と謄本の資料収集の仕方をご紹介します。

 

地図の収集の仕方

  1. 住宅地図で正確な位置を確認します。この時、同一の住居表示に複数の戸建が建っている場合があるので、依頼者の名前または取得した謄本の所有者情報と一致する建物があるかを確認しましょう。
  2. Googleマップでも見てみます。航空写真やストリートビューを用いて現場に行かなくても大凡の情報が得られます。
    主要方位、道路の舗装状態、一方接道なのか角地なのか、高低差はあるか、擁壁はあるか、などの情報も得ておきます。
    マンションの場合、部屋位置を特定した上で、眺望が抜けているかどうか程度はみておきましょう。

次の記事では、売買仲介の業務の仕組み、成約事例・売出事例の使い分けを解説します。

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