不動産売り物件の仕入れにおいて「一括査定」は従来から重要なルートの一つです。
しかしながら、近年、一括査定の有効性に疑問を抱く不動産仲介会社様が増えてきているのも事実です。
一括査定送客システムを提供する弊社では、一括査定を通じて成果を上げている企業様の事例を数多く把握しており、このような懐疑的な見方には賛同しかねます。
そこで弊社独自の調査・分析により「一括査定は本当にダメなのか？」という疑問について検証を行い、その結果をまとめました。
本記事はシリーズとして連載する第2回目です。
第1回目はこちら
一括査定で競合企業と比べられると媒介を取れない？
近年、一括査定の有効性に疑問を感じる企業の多くが、「競合企業との比較によって媒介獲得が困難になった」という理由を挙げています。確かに一括査定の普及に伴い、複数の企業が同時に比較される場面が増えていることは事実です。
しかし、競合と比較されることが必ずしも媒介獲得の障害になるわけではありません。インターネットが普及した現代では、不動産売却に限らず多くの消費者が手軽に情報収集し、比較検討を行うことが当たり前となっていることは字事実です。
ただし、これは言い換えれば、どの企業にも平等にチャンスが広がっているとも考えられます。実際、地域密着型の中小企業であってもオンラインの一括査定を活用することで新たな顧客との接点を得られるようになりました。
この競争環境において重要なのは、売主への効果的なアピールです。
営業担当者の対応品質（迅速な回答、適切なフォロー頻度、先回りした情報提供）を高めることはもちろん、自社ならではの強みを活かした独自のサービスや提案を行うことが求められます。
これらを実践することで顧客満足度が向上し、結果として媒介獲得率を高めることにつながるのです。
