K:横山先生、このシリーズかなり評判良いんですよ。不動産仲介会社で働いている友達に紹介したら「めっちゃタメになる」って。この勢いで講座開いて本当に先生になりませんか?笑
横山:それはとても嬉しいですね!やってる甲斐があるってもんです。
K:その友達から質問を預かってきています。査定する力をもっと上げるにはどうすればいいですか?というものです。
査定の仕方とか事例の選び方とか補正の考え方は知識として理解が深まってきたようなんですが、査定の機会がそう多くない会社なので実地で学ぶことが難しいそうで。
横山:なるほど!実際の案件で先輩の査定の手伝いをしたりするのが一番良いですが、それが望めない環境でも自ら成長しようとする姿勢が素晴らしいですね。
K:そうなんですよ!なんとか力になってあげたくて。
まずはじめに、横山さんが考える「査定する力、査定力」みたいなもの、ってなんですか?
査定力とは「説明できる価格をいかに早く出せるか?」
横山:説明できる価格をいかに早く出せるか?だと思います。
K:説明できる価格をいかに早く出せるか?ですね。
横山:そうです。不動産仲介会社である程度働いていれば、あのマンションはいくらくらいかな?といった相場感は大体持っています。
しかし、売主様に説明する際に「あなたの物件はなんとなく〇〇万円です。」とは言えませんよね。一発で信頼を失ってしまうからです。なので、キチンと説明できる価格をいかに早く出すことができるか?が査定力を上げていく上で大事にしてほしい考え方ですね。
K:いかに早く?の部分ですが、目安とかってありますか?
横山:査定を開始してから30分で事例を5つくらい見つけられるってのは一つの目安です。
「査定とは事例選びである。」といっても過言ではないため、30分で使える事例を探して見抜いてロジックを組んで引っ張ってこれるかが一つの目安です。
査定価格が合っているかは売れるかどうかでしか判定できないので、目指すのは事例選びが早くできるかどうかですね。
売出事例と成約事例を使って相場感を養うのが日々のトレーニング
K:なるほどですね。ではその状態になることが目標として、日々できるトレーニングみたいなのがあれば教えてもらえますか?
横山:まずは相場感を養いましょう。売出事例や成約事例は一つの正解の情報ではあります。
まずは売出価格を見ながら高いな安いなとぱっぱっと判断します。その後、成約事例という正解を見て自分の判断が合っていたのか、ズレていたのならどれくらいズレていたのかを見ます。あくまで感覚を養うトレーニングなのでとにかくぱっぱっと数をこなしましょう。
K:これだけやってれば良さげですか?
土地勘のない査定の練習は友人に勧める気持ちで本気でやる
横山:今のは自分の担当エリアの相場感を養う方法ですが、今は不動産会社同士の競争も激しく商圏が広がってる時代です。エリア外の査定は更に実務経験を積むことが難しいのでこのやり方でやってみてください。
練習で査定するために住みたいまちランキングや商圏以外のまちで自分が欲しい物件、家族や友達に勧めてみたい物件を探してみてください。
やはり興味がないとつまらないから練習になりません。家族や友達に勧める気持ちでやると良いです。適当には勧められませんからキッチリ事例を探す。成約事例も最低一つはつける。みたいに本気度高めでやってください。
練習時は1事例あたり5〜10分くらいで探しましょう。
AI査定プロの補正値を細かく見ていくことで査定力は自然と上がる
K:最後にAI査定プロは使っている過程で自然と査定力が上がる作りになっていますが、あえて聞きます。査定プロを使って査定力を上げるにはどうすればいいですか?
横山:AI査定プロには類似度ロジックが入っています。ようは自動で選ぶべき事例をピックアップしています。
なのでそれがなぜ選ばれたのかをしっかりと考える、そして各事例ごとに査定事例との格差が細かくAIにより算出されています。その補正値もしっかりと確認することで感覚を養うことができます。
最初の質問に答えるなら、査定力を上げたいならAI査定プロを使ってください、とご友人にお伝え下さい笑
K:あ、その手がありましたね笑 伝えておきます、期待しないで待っててください!