レインズの成約事例が査定にとっていかに大切か
今回は、レインズの成約事例を使った査定書の作成をテーマに執筆していきたいと思います。
多くの売買仲介営業の担当者様は、売主様から査定依頼があった際にレインズやatBBで成約事例を参照していることと思います。
そのような皆様には釈迦に説法で恐縮ですが、不動産査定の手法の1つで最も馴染み深い取引事例比較法を利用する場合、採用する事例は成約事例である必要があります。
ところが、近年多くの不動産会社が導入している査定書作成ツールでは、過去の売出情報をもとに価格査定をしているものがほとんどです。
過去の売出情報は成約したかどうか不確かであること、最終的な成約価格が不明であることなど、根拠資料とするには心許ないものです。
それでもこうした査定書作成ツールを利用する企業が多いのは、査定業務の負担が大きいためでしょう。
私も現場に6年ほどいたので査定の負担は理解しているつもりです。ただし、正しい手法で査定を行なっていないと、情報やノウハウがインターネットにあふれる社会のなかで一般消費者に手法の不備を見抜かれることも時間の問題です。
本記事では、成約事例の大切さを改めて確認し、成約事例を利用した査定のフローを整理できればと思います。
この記事は全4記事シリーズの2記事目です。
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