AI査定プロ(不動産査定書作成システム)導入事例:vol.9 HATTO COMAPANY株式会社様
「AI査定プロ」を活用したスピード査定で、売買仲介案件を獲得している不動産会社様へのインタビュー第9弾として、東京港区に不動産仲介事業を開業したばかりのHATTO COMAPANY株式会社の服部様にお話を伺いました。不動産査定書作成システム導入のご参考にしていただければ幸いです。

導入前の課題:会社立ち上げに向けて査定価格をすぐに提示したい
ーー御社について教えてください。
HATTO COMAPANY株式会社 代表取締役 服部様(以下、服部様):私は以前、外資系金融機関に20年以上勤務しておりまして、資産運用や投資信託に関わる企画営業業務を行っていました。
これまで蓄積した金融の知識や資産運用全般の知見、自らの不動産投資経験を活かして、資産全体における不動産運用のコンサルティングや、不動産価値の分析など、考え方やアイディアをお客様にご提案できることが自分の強みです。
そこで不動産業に挑戦することを決意し、昨年宅建士の資格を取得して、2025年1月に独立しました。基本は売買仲介をメインとしていますが、店舗仲介や賃貸管理なども対応しています。
ただ、従業員を多く雇うことはせず、AI等を最大限に活用し、業務の効率化、自動化を徹底的に進めています。同時に便利な仕組みやツールはとにかく活用して、事務員さんなしでもお客様へ最高のサービスを提供し、私は営業に専念できるように業務を設計しています。
査定書作成システム比較検討の経緯
ーー査定書作成システムを導入しようと思ったきっかけを教えてください。
服部様:開業前から査定依頼に迅速に対応したいとの思いがあり、すぐ対応できないとディスアドバンテージになると思っていました。
実際に必ず査定を経由して成約になるとは限りませんが、営業ツールという面も大きいと考えており、お客様と会話している時にすぐ出せるフットワークの軽さが重要だと考えていたため、不動産業開業にあたって査定システムは必須と考えていました。
そのため開業前から複数のシステムを比較検討していました。例えば不動産協会から紹介された査定書作成システムや、老舗の査定書作成システムなど6-7つほど比べました。
ーーそうなのですね、世の中にある査定書作成システムはほとんど網羅されていますね。弊社のAI査定プロと、他社様の査定書作成システムを比べてどのように感じましたか?
服部様:御社のAI査定プロが1番わかりやすかったです。とにかく触ってみたところ、内容が洗練されており、計算論拠がしっかりしていると思いました。
他の査定書作成システムは相対的に操作方法が面倒だったり、重要性の低い専門用語があり読み手には分かりにくい、余計な情報が多く説明しづらいなど、査定書の洗練度はやや劣るようにも感じました。
貴社の査定システムは30日間の無料で件数上限もなくトライアルできましたので、20件以上の物件を査定してみました。マンションもいくつかありましたが、土地の査定依頼が多かったので、市役所にも問い合わせて査定しましたよ。
ただ、AI査定プロに限った話ではないですが、査定書作成システムの初期値は売り出し事例をもとに算出しているので、最初からレインズなどの成約事例も何らかの形で反映できたらより良いのでは、と思いました。
ーー同じようなご意見はよくいただきますが、レインズの利用規約上難しいので、皆様レインズからコピペで事例を登録いただいています。他の会社さんがどのように使っているか、価格が外れてしまった時にどうやって調整するのかなど、細かい機能の使い方についてぜひ紹介させてください。
AI査定プロ導入後の効果:すぐに査定書を提出できるので、見込み顧客蓄積に役立っている
ーー実際に使ってみて、お客様からはどのような反応がありましたか?
服部様:AI査定プロを使うと依頼を受けたらすぐに査定書を出せますので、お客様からの反応は総じて良いです。「その日のうちに資料をもらえたからびっくりした。売る時にはぜひご相談させてください。」などと、迅速かつ詳細な分析結果に対して、感謝されることが多いです。
開業後まだ間もないですが、見込み顧客を蓄積する、信頼関係を構築するという面では十二分に機能していると思っています。
AI査定プロ導入の決め手は4つ
ーーなぜ多くの査定書作成システムの中から、AI査定プロを導入すると決断いただいたのでしょうか?
服部様:貴社の査定システムを選んだ理由は4つあります。
- 査定の計算論拠が分かりやすくまとめられている
- しっかりとした裏付けがあるので説明しやすい
- ユーザーフレンドリーで入力も簡単なので素早く作成できる
- 導入しやすい価格設定で、コストパフォーマンスが良い
フォントの大きさも適切ですし、書いてあることもシンプルですよね。創業間もない弊社でも効果的に使いやすいため導入を決めました。
実は、他社の査定書作成システムは情報量が多いなと感じた部分もありましたが、多ければいいというものではないですし、貴社のAI査定プロは必要十分で、価格の計算過程がきちんと説明されていている分かりやすさを重視して選びました。
また、コスト面でも導入しやすいと感じましたね。私のようなスタートアップの会社にとっては、いかに最初のコストをコントロールするかは至上命題になります。余計なコストを払いたくなかったので、非常にありがたく感じます。
ーー普段、査定書はどなたが作成していますか?
服部様:私が査定書を作成していますが、よりお客様へのサービスレベルを上げていくために、早々に社内の誰でも対応できるような体制にしていこうと考えています。
ーー実際に、AI査定プロはどういうタイミングで使っていますか?
服部様:お客様との会話の中で不動産の価格を知りたいというニーズがある場合には、「価格を調べてみますか?」というように、具体的に不動産のことを一緒に考える入口段階のツールとして利用することが多いです。
「売却しなきゃいけないんだよね」というお客様には、よりストレートに商談へ持っていくために、具体的な査定価格を提示することもありますね。
ーーお問い合わせはどのような内容が多いですか?
服部様:問い合わせの内容としては、実需の購入希望と、店舗仲介が多いですね。子供の進学先の路線沿いの駅近タワーマンション購入の問い合わせや、事業成功した人がビル一棟を買いたいとか、事業拡大のための店舗を探している、もっと広い店舗に移転したいなどのお問い合わせがありました。
売却案件でいうと、お客様のご実家・土地やマンションなどを査定して欲しいというご相談も多数いただきました。
今後の事業への期待と課題
ーー現在は仲介案件を紹介経由で集客されていますよね。今後どうしていきたいなど展望はありますか?
服部様:集客については何か1つにフォーカスするのではなく、大きな設備投資が必要なわけではないため、私は全部同時並行でやるべきだと思い、次の4つに取り組んでいます。
- これまでの人的ネットワーク経由での紹介
- 港区等の地区での不動産業者間ネットワーク
- SNS含めたWebサイト、ポータルサイトでの集客
- フィールドワークでの新規顧客開拓
4つ目は、例えば青山一丁目の町内会に入って、お祭りなどに参加し、地域の人との関係をしっかり持って地元に貢献し、不動産を中心に資産運用などでもお役に立てたらと考えています。
ーーAI査定プロは居住用物件に特化していますが、店舗やビルはどのように査定していますか?
服部様:店舗についてはオーナーさんからの賃料提示があるのですが、交渉になる場合が多いので、周辺の事例を見て交渉しています。商業ビルの査定は、業者間の情報ネットワークを活用して、価格を算出しています。
AI査定プロは戸建てとかマンションとか、居住用不動産の査定に特化していますが、商業ビルや店舗など、今後の機能拡充に期待しています。特に、ビルの査定ができたら最高ですね。
ーーマンションの一棟査定については機能追加を予定しております。機能追加しましたらぜひご活用いただけたらと思います。
服部様:おお、マンション一棟ができるようになったら素晴らしいですね。でも、区分マンションと違って、みるべき要素がかなり増えるので大変ですよね。リリースされたらぜひ使いたいですね。正直、今までのビル査定は言い値みたいなものだったので、査定で基準値があればかなり助かります。
ーーそうですね、似た条件のマンションは少ないですからね。現在課題に思っていることは何ですか?
服部様:AIなどのツールを最大限に活用し、できるだけ短期間で多くの業務をこなして経験値を上げていくことが課題です。今後どのように事業が展開していくかが楽しみでもあり、リスク管理を徹底し分からないことは先輩業者に相談しながらでもお客様の満足度を高めるための営業活動を常に見直して進めていきたいと思っています。常に。
査定については、実は土地の査定はいくつもやりましたが、戸建ての査定はまだやっていないことです。築年数が古い戸建てや、築年数など何もわからない古家付きの土地の査定が多く、土地値だけ出したので、今度建物の査定方法については教えていただきたく思います。
ーーありがとうございます。AI査定プロを使えば、土地も査定できますので、ぜひレクチャーのお時間を頂戴できればと思います。
服部様:築年数とか、木造か鉄筋かとか、物件情報が分かればできますか?
ーーはい。レインズの成約事例の取り込み方法と一緒に、実際の画面を見て説明させてください。本日は、インタビューにご協力いただきありがとうございます。