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媒介を逃さないための不動産査定書チェックリストvol.2

作成者: 編集部|2023/04/06 3:26:10

事例は成約事例を使っていますか?

多くの方は、売主様から査定依頼があった際にレインズやatBBで事例を参照していることと思います。
取引事例比較法を利用する場合、採用する事例は成約事例である必要があります。


ところが、近年多くの不動産会社が導入している査定書作成ツールでは、過去の売出情報をもとに価格査定をしているものがほとんどです。過去の売出情報は成約したかどうか不確かであること、最終的な成約価格が不明であることなど、根拠資料とするには心許ないものです。


それでもこうした査定書作成ツールを利用する企業が多いのは、査定業務の負担が大きいためですが、正しい手法で査定を行なっていないと情報やノウハウがインターネットにあふれる社会のなかで売主様に手法の不備を見抜かれることも時間の問題です。


そうならないためにも、売出事例ではなく成約事例を使うようにしましょう。

参考:AI査定プロ 成約事例を取り込むことができます

 

同じ査定書フォーマット内に図面は入っていますか?

査定書は縦長。成約図面はレインズからそのまま取ってきた横長。

これらを印刷してから挟みこみ1つのファイルにする。このような査定書がまだまだ多い世の中ですが、売主様側から見ると野暮ったい印象です。


大手企業がスマートな査定書を提出している中で、このような野暮ったい査定書は、もうそれだけで検討から外れてしまうことは想像に難くないです。
御社でお使いのテンプレートが修正できるのであれば、成約事例と成約図面は同じページ内でまとめている方が、スッキリしてスマートで印象も良いでしょう。

参考:AI査定プロ 成約事例と成約図面が同じページにおさまっている

 

その物件ならではの特徴がわかる査定書になっていますか?

世の中の査定書を見ているとよく見受けられるのが、同じような築年、同じような駅距離、同じような広さの物件をひとくくりにして、ざっと同じ金額で出している査定書です。

しかし、売主様は例えばマンションであれば隣の部屋の売出事例などをこまめにチェックしているため、そのような適当な査定はバレてしまいます。

売主様から依頼された物件自体をしっかりと査定し、物件の特徴が査定に反映されているとわかる査定書の書き方が求められます。

参考:AI査定プロ 類似物件との格差を考慮した補正値がわりふられているため、売主様の物件が類似物件とどのように違うかがわかりやすい