導入事例|HowMa for Business

AI査定プロ(不動産査定書作成システム)導入事例:vol.1 京王不動産株式会社様

作成者: 編集部|2022/07/11 22:32:14

導入前の課題:検討度合いの低いお客様に対しても査定書作成に時間がかかりすぎてしまうこと

ーーまず、AI査定プロを導入したきっかけを教えてください。導入前はどのような課題を感じていましたか?

京王不動産株式会社 中野様(以下、中野様):端的に申し上げると「査定書を作る時間がかかりすぎること」ですね。不動産の仲介営業って、集客から成約まで1人で完結する場合がまだまだ多く、営業から査定、契約書の作成、引き渡しまで全部やるので、査定書の作成に時間をかけすぎて他の業務に影響が出ることがネックでした。

特に、情報収集段階で契約に繋がる率が低い一括査定経由のお客様にも一通一通査定書を書くことは徒労感でいっぱいでした。

 

ーー具体的にはどれくらい時間がかかるのでしょうか?

中野様:1通4時間半〜8時間くらい使いますね。昨今では、適当な査定書を作ってしまうとSNSで拡散してしまい、ブランド毀損リスクもあるので、完全に契約に繋がらなそうなお客様にも4時間半くらいかけていました。

 

ーーそれはすごい時間ですね。どのような工程で作り、一番時間がかかるのはどこなのでしょうか?

中野様:大手鑑定会社が提供している査定書システムとレインズの成約事例を使って作ります。

一番時間がかかって大変なのは、査定の根拠のコメントを書くところです。不動産は大きなお金が動く取引で、顧客にとって人生で一番大きな売買になるケースも多く、物件の査定額にはシビアに反応しますので。

そのため、「なぜこの金額になったのか」の根拠を論理的に、説得力をもって書かなければいけないのでそこに時間がかかりますね。

AI査定プロを選んだ決め手:顧客の納得度の高い価格が精度高く出てくる

 

ーー査定書作成をAIの力で短時間で作れるシステムは他にもあると思うのですが、AI査定プロを選ばれた決め手を教えてください。

中野様:なんと言っても「出てくる価格の精度が高い」ことですね。

他のツールも試したのですが、価格の精度というところでなかなか納得するものに出会えませんでした。納期が迫っていて最短時間で査定書を作らなくてはいけない時にも、顧客に渡した時の納得度が高いところが、AI査定プロを選んだ決め手になりました。

 

ーーありがとうございます。「いい感じ」の価格になるロジックをこれからも磨いていきます。AI査定プロを主にどのような用途で使っていますか?

中野様:我々の営業所は世田谷区の千歳烏山というところにあるのですが、近くの地域や首都圏はある程度経験則で査定がしやすい部分があります。ただ、業務上土地勘のない地方の物件を査定する機会も少なくありません。

例えば、弁護士様からご紹介していただく財産整理の案件は首都圏に住まれている方の実家の物件であることも多く、土地勘がない中査定をしなければいけないケースで、AI査定プロは役立ちますね。

土地勘のない場所であっても、物件の周辺の成約事例から価格が推定されるので、お客様の納得感の高い価格が出て、非常に助かっています。

 

ーー確かに、このロジックの査定法だと、土地勘が無くても大きく外すようなことは減りそうです。

中野様:そうですね。仲介業務をするにあたって、立地のハンデを小さくできるメリットも大きいと思います。

サービスの使いやすさ・成果を感じるポイント:簡単操作・速いレスポンスで顧客と質の良いコミュニケーションが取れる

ーー現在のサービスの使い心地・使い勝手はいかがでしょうか?

中野様:住所を入れたら最短で1分ほどで、最低限の査定書ができるところが非常に良いと思います。画面の使い勝手・入力の体験もシンプルで、入ったばかりの新人さんでも変わらないクオリティの査定書を出すことができるところが良いですね。

 

ーー誰でも使えるということは、属人性が低くなって業務のシェアができ、働き方の改善にも役にたつ、という副産物が出てくると開発としてもうれしいです。

中野様:はい。手間がかからないことが多くの業務を良い方向に進めてくれていますね。残業などが減ることも期待しています。

 

売主が知りたいことは「査定価格」だけではない:営業のコメント、売却手順やローン手残りも査定書に掲載

 

ーー具体的な機能でこれはいい!と思うところがあれば教えてください。

一つ目は、査定価格を報告するだけでなく、不動産売却の手順も説明できる機能があるところがすごく良いですね。売主様は、査定価格だけが知りたいのではなく、不動産の売却手順がクリアに見える資料を望んでいるので。

 

二つ目は、私の営業スタイルだと査定にたくさんコメントを入れたいので、コメント欄が1500文字まで記入できるところが良いですね。
戸建の付加箇所や手残りシミュレーションにもコメントができるのが良いですね。

 

三つ目は、賃料相場マップや用途地域がデータで出るのが良いですね。このようなデータがあると、査定の根拠や売却戦略の根拠を説明しやすいですから。

 

ーーそこまでクリアだと、商談も進めやすいですか?

訪問査定の際、売主様にスケジュールや諸費用の説明が査定書一冊で対応できるので重宝していますね。商談も進めやすいです。

資料の中に「一般媒介の煩わしさ」も書かれているため専任媒介への誘導もしやすく助かっています。

また、住宅ローンの手残りは、売主様にとっては重大な関心事です。AI査定プロでは手残りシミュレーションもシステム内で作成できるため、別途エクセル等を開く必要がなく、業務が効率化されて、他社より一歩進んだ商談ができていますね。

 

ーーAI査定プロで具体的に成果を感じるポイントがあったら教えてください。

 

中野様:そうですね。やっぱりこの仕事はレスポンスの速さが全て、みたいなところはあって、「速い対応が顧客の評価に繋がりやすい」という側面はあるので、単純に査定書作成のスピードが上がったことが成約にダイレクトにつながっていますね。

また、レスポンスが速い、ということは他社よりも顧客とコミュニケーションをとる時間が必然的にとれるということでもあるんですよね。売却に対する悩みも一番始めに聞けて、いろいろな相談を受けられるのも、成約につながりやすいポイントだな、と感じています。

サービスの満足度・欲しい機能:期待を込めて85点。コメント欄の充実・用途地域の収録・スケジュール機能が欲しい

ーーAI査定プロのご利用の現時点での満足度を100点満点で教えてください。

中野様:期待を込めてちょっと厳し目に・・85点で。実務的に欲しい機能がいくつかありまして・・

ーー忌憚なきご意見に感謝いたします。では、どのような機能があれば100点になるかを教えてください。

中野様:販売スケジュールなど、「顧客の売却活動に関してこの査定書1つで事足りる」収録内容があると、顧客のニーズにさらに合うのかな、と思いました。

ーー貴重なフィードバックをありがとうございます。引き続き機能のブラッシュアップを進めていきます。

AI査定プロはどのような会社におすすめ?同じ悩みを持っている人にどれくらい紹介したい?:査定件数が多く時間をかけられない会社におすすめ

ーー最後になりますが、AI査定プロを紹介したい同業の方がいらっしゃるとすれば、どのような方に、どのような点でおすすめでしょうか?

中野様:一括査定の加盟を多くしていて、一括査定経由の査定が多くなりがちな方にはぴったりフィットするかな、と思います。

不動産の営業の業務量は膨大で、時間は貴重です。しっかり査定する場合にも、スピード重視で査定する場合にも一定のクオリティが保てるAI査定プロはきっと役に立つと思います。

私もこれからも引き続き使っていきます。

ーー本日はお忙しい中、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。いただいたお話をもとに、今後もサービスのブラッシュアップをし続けていきます。